大火遮音間仕切りを設置する最適な場所は、火災時の延焼を防ぎたい場所や、音漏れを防ぐ必要がある場所です。
集合住宅や病院・高齢者施設、学校や学校施設の教室・音楽室、オフィスビルやテナントビル、ホテルの客室や共用廊下などで使用されることが多いです。
集合住宅では、火災が隣の部屋に延焼しないようにするためや、生活音やテレビ音などが漏れにくくなり、住環境の快適性を向上させるために使用します。
病院や高齢者施設では、患者や入居者のプライバシー保護のための遮音効果のためや、万が一火災が発生しても延焼を最小限に抑えることができることから使用されています。
学校や学習施設では、音の干渉を抑え集中できる学習環境をつくるためや、教室ごとの独立性を保ちつつ、安全性を確保するために使用しています。
オフィスビルやテナントビルは、別の事業者が入るテナント間で火災が広がらないようにするためや、会議や打ち合わせの音が外に漏れないようにするために使用し、ホテルでは、隣の部屋との音漏れ防止や、安全性と静けさの両立を図るために使用されます。
大火遮音間仕切りを設置する際の注意点は、建築基準法の防火区画の基準や遮音性能等級に適合しているか確認することや、設置場所によっては、耐火1時間や遮音等級T-40以上など、仕様の指定があること、電気配線や換気設備などの貫通部の処理も重要となることなどがあります。